約 1,885,910 件
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/753.html
戻る マジシャン ザ ルイズ 進む マジシャン ザ ルイズ (5)灰毛の誓い 「決闘だっ!!」 食堂にギーシュの絶叫がこだまする。 「いいかっ!貴様!貴族に逆らったことを後悔させてやる!」 ギーシュがシエスタの横の平民を指差して叫んでいる。 シエスタも、平民の男も、すっかり顔を青くしてガタガタと震えている。 ハルケギニアでは貴族は絶対、平民がそれに逆らうなど許されないのだ。 「待ちたまえ」 ギーシュがギ、ギ、ギと首を背後へと向ける。 そこにいたのは杖を持ち、色眼鏡をつけた髭のメイジ。 ゼロのルイズの使い魔、得体の知れないメイジ、ウルザの姿であった。 「その決闘、私が代わりに引き受けよう。」 哀れギーシュ、彼は今ヴェストリの広場でトライアングルメイジと目される男の前に立たされている。 周囲からは野次馬が集まり、遠巻きに眺めている。 当のギーシュはなぜこのようなことになったか分からないという風体である。 自分はシエスタのしたことの八つ当たりを平民にしようとしただけなのに……なぜこんなアブなそうな男の前に立たされているのだろう。 呆然としているのはギーシュだけではない、もう片方の決闘の当事者の保護者(?)であるルイズもであった。 「な、な、な、なんでこんなことになっているのよ!?」 「ふむ…話せば長いのだがね、少々迷惑をかけた者―――彼女だ、そのお詫びに彼女が被る筈だった泥を私が被ったということになる」 「まあいいわまあいいわまあいいわ!でも貴族同士の決闘は禁止されているのよ!」 「そうなのかね?私も記憶が曖昧なものでね、そういったことは分からなかったのだ。 それに、その法は私のように本当に貴族であるか分からない者にまで適用されるのかな?」 「そ、それはそうだけど………でもきっと、オールド・オスマンがお止めになるわ!」 「では、オスマン氏が止めるならば、決闘は取りやめよう」 その頃、院長室ではオスマンとロングビルが広場での騒ぎを眺めていた。 「オールド・オスマン、あのような決闘、お止めにならないのですか?」 「貴族同士の決闘なら兎も角、彼はメイジではあるがはっきりとした素性は分からない。そのような者との決闘は禁じられておらんからなぁ。」 「学院長がそう仰るのでしたら………」 ロングビルがオスマンの姿を確認する、そこにいるのはいつものオスマンに見える。 しかし、その瞳が何かに駆り立てられたように使い魔のメイジを見ていることに、疑念の感じずにはいられなかった。 「ちょっとぉ!オールド・オスマンは何をしてるのよ!何で止めに来ないのよっ!!」 オールド・オスマンの制止が無いまま、ギーシュが指定していた時間が直ぐそばまで迫っていた。 ギーシュの顔色は青を通り越して土気色である。 彼としても、こんな決闘はオスマンが認めないと思っていたのだ。 「さて、時間だ」 「ま!待ちなさい!」 長身のウルザの前に小柄なルイズが手を広げて立ちふさがる。 「一つだけ、一つだけ約束して頂戴っ!」 「おおっ!ルイズっ!君は分かってくれるんだね!今まで君の愛に気付かなくて御免よハニーっ!愛してるっ!」 ルイズが助けてくれると思ったギーシュは感動と彼女の愛の強さに痙攣してしまうのだった。 「ギーシュの命だけは助けてあげて頂戴!あとスプラッタみたいのも禁止!」 「へっ?」 「手加減か………得意ではないが、主人の命令だ、心得た。」 そうして決闘は始まってしまったのだった。 杖を下げ、構えを取らない使い魔メイジ、ウルザ。 一方、緊張の為に汗だくになりながら、ウルザの周りをじりじりを移動するギーシュ。 最初はドットである自分に、トライアングルであるメイジが本気を出すなんて無いと思っていた。 しかし、この男を正面から目にするとその甘い考えに疑問を覚えた。 この男は何処かおかしい、知っている他のメイジや、父親であるグラモン元帥、そして、この学校の教師達とも違う。 何かこう、違和感を感じるのだ。 ―――掛け違えたボタンをそのままにして歩いている人を見たときのような。 「いつでも来たまえ、まずは君が先行だ。」 「く、そっ!こうなったら………やってやるっ!」 ギーシュが懐からバラを取り出した。 「青銅のギーシュの力っ!思い知れっ!!」 ウルザの指がピクリと動いた。 「出でよっ!!ワルキューレッ!!」 「対抗呪文/Counterspell!」 ウルザが神速で杖を振り上げ何事かを唱えた。 生徒達に分かったのはそれだけだった。 そう、それしか起こらなかった。 ギーシュお得意のワルキューレの出現も、ウルザの魔法による攻撃も、何も。 「え!?え!?そんな馬鹿な、僕はちゃんと魔法を使ったぞ!」 正面の男は何も応えない。 「く、くそっ!怪しい術を使うなんてっ!こうなったら…もう一度だ!出でよ!ワルキューレ!」 「禁止!/Forbid!」 再び沈黙。 何も起こらない。 ギーシュも周りの生徒達も何が起こっているのか分からなかった。 「出でよ!」 「Force of Will!」 「このっ!」 「巻き直し!/Rewind!」 「えいっ!」 「マナ漏出!/Mana Leak!」 「とおっ!」 「放逐!/Dismiss!」 … …… ……… 暫くの間、この意味不明なやり取りが続いた。 流石にこの頃になると、生徒達も何かがおかしいと気付き始めたようである。 ギーシュは魔法を使っている、しかし、あのメイジが何かをしている為、何も起こっていないのだ。 既に発動した魔法を相殺するなら良くあることだ、しかし、発動すらしないとはどういうことだろうか。 ミシッ この時、ウルザが初めて、自分から一歩を踏み出した。 「では、そろそろ、良いかね?」 「ひっ、く、来るなぁっ!!」 半狂乱になりながらギーシュが放った薔薇。 これが決闘が始まって以来、初めて、ワルキューレへと変化を遂げた。 しかし、そのワルキューレはギーシュが本来生み出すそれより小さく、頼りなかった。 必殺の筈のそれは、ウルザに浅い傷を負わせることしか出来ない。 そうしているうちに、ウルザの呪文詠唱が終わった。 「灰色熊の召喚!/Summon Grizzly Bears!」 ∩___∩ |;;ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ /;;;;;;;●;;;;;;;;;●;;| クマ──!! |;;;;;;;;;;;;;;( _●_);;;;;ミ 彡、;;;;;;;;;;;|∪|;;;;;、;;;\ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽノ;;;;/´ ;;; ) (___);;;;;;;;;;;/ (_/ |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ |;;;;;;;/\;;;;\ |;;;;/ );;;;;) ∪ (;;;;;\ \;;;;;;) ※イメージ画像です 「………く、熊だああああああああああああああああああああっ!!!!」 「いやぁ!熊よっ!熊だわっ!」 「ちょっとっ!どいてよ!熊よっ!熊なんだから!」 「嫌だぁ!食われたくないぃ!」 「おがああああああああじゃああああああああん!!!!!!!!」 「きゃあああああああああああああああああっ!」 突然現れた熊を見た周囲の生徒達は蜘蛛の子を散らすように散り散りに逃げていく。 今、ヴェストリの広場はパニックのるつぼと化したのだった。 涎を垂らす熊の前には、哀れな犠牲者が一人……… 「そ、そんなっ!嘘だよねっ!食べたりしないよね!」 「クマー (※鳴き声のイメージです)」 灰色熊バゴスッ! ドミナリアの灰色熊から走って逃げてもむだだ。 追いつかれ、たたきのめされたあげくの果てに食われちまうのがオチだ。 もちろん、木に登るのは手だろうさ。 そうすれば、灰色熊が木を倒して君を食っちまう前に、ちょっとした風景を楽しめるからね。 ―――ギーシュ回顧録第三篇 戻る マジシャン ザ ルイズ 進む
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1175.html
深夜、宝物庫の扉の前に1人の人影がありました。 巷を賑わしている盗賊、『土くれのフーケ』その人でした。 「物理攻撃が弱点ねぇ・・・冗談じゃないわ。こんなに厚かったら、私のゴーレムで殴ったところで、 どうにもならないじゃないの!」 フーケはミス・ロングビルとして、コルベールがら、さりげなく宝物庫の弱点を聞き出していました。 あらかた聞き出した夜、意気揚々と宝物庫の前まで来ましたが推定5メイルの厚さの壁の前で毒づいていました。 物理攻撃が弱点と聞いていたのですが自分のゴーレムの力では短時間でヒビすらつけられそうにありません。 フーケは頭を抱えていましたが、 あることを思い出してニヤリと笑いました。 「ミス・ヴァリエールの使い魔、あの力を利用できれば・・・」 『土くれのフーケ』はおし殺した様な笑い声を出しながらその場を後にしました。 おとーさんが召喚されてから一ヶ月位たちました。 ルイズ自身気がついてないようですが、大分穏やかになっていました。その理由として、まず生徒達からゼロと言われることが減ったというのもあります。 先日のギーシュとの決闘でおとーさんが凄まじく強いことを生徒達も知っていたからでした。 しかし、おとーさんはその後ギーシュ発の噂のおかげで特に女子(貴族・平民拘らず)から人気でしたし元々あまり喋りませんが面白い行動をしますので恐れられる事はありませんでした。 また、生徒達は知りませんが使い魔なのに娘と思って接しているおとーさんにルイズも心を許し我侭も影を潜め素直になっていました。魔法が使えないのは相変わらずでしたが・・・ 「あらルイズ。今日も仲良いのねぇ」 手を繋いで歩いているルイズとおとーさんにキュルケが声をかけます。 「そう?使い魔と仲良くするのって良い事じゃない?」 ルイズは怒るでもなく恥ずかしがるわけでもなくごくごく普通に答えていました。肩透かしを喰った形のキュルケでしたがその後のルイズの言葉に戸惑いました。 「キュルケの方こそ最近フレイムと一緒の所見ないけど仲良くしてるの?」 「う、うちは放任主義だからいいのよ」 「たまには可愛がらないとすねちゃうわよ~」 ルイズはそう言うとおとーさんとどこかへ行ってしまいました。 (あの娘、前は自分の事で精一杯見たいに力んでたのに・・・周りが見えるようになってるじゃない。あの使い魔を召喚出来たのはルイズにとって良かったみたいね) キュルケはそんな事を考えながらフレイムを探しにいくのでした。 虚無の曜日恒例となったシエスタとコック長のマルトーの『特製デザート』に舌鼓を打ったルイズとおとーさんは腹ごなしに散歩で学院内を歩いていました。 それは、調度宝物庫がある塔の前でおこりました。突然地面が盛り上がると巨大な土のゴーレムになりました。土のゴーレムはルイズ達を見つけると腕を振り上げ攻撃してきました。 「きゃぁぁぁ」 突然の出来事に吃驚して悲鳴を上げるルイズを抱き寄せたおとーさんはそのまま横へと飛ぶのでした。土のゴーレムの攻撃をかわしつつ遠い間合いを取る位置まで来たルイズはおとーさんに下ろしてもらい杖を抜くのでした。 「間違いなく、世間を騒がせてる『土くれのフーケ』だわ」 土のゴーレムの肩に立っている人影を見ながらルイズはそう言いました。 「おとーさんお願い!!私が魔法で援護するから!!!」 ルイズの言葉におとーさんが頷いた時、左手のルーンが輝き始めました。あの時の鎧が出現しおとーさんの身体を包み込みます。 【重装陸戦おとーさんα】 おとーさんは自分よりも大きな土のゴーレムを殴りつけ脇の部分を破壊します。しかし、破壊したそばからすぐに再生されていきます。土のゴーレムもおとーさんを殴りますが多少後ろに下がるのみで傷などはついてないようでした。 一進一退の攻防の中でフーケは舌打ちをしていました。おとーさんに壁を殴らせ壊させようと考えていたのですが思っていたよりもおとーさんが小さく目標の壁に届かないことでした。 その時ルイズは詠唱を終え土のゴーレムに当てるために狙いを定めていました。 間違えておとーさんに当てないためでしたが、運良くおとーさんが土のゴーレムから攻撃を受け後ろに下がり離れました。 「ファイアーボール!!」 ルイズ渾身の魔法は失敗し爆発しました。しかも運が悪いことに土のゴーレムではなく後ろの壁が爆発してヒビが入っています。フーケがそれを見てニヤリと笑いました。 (予定とは違うけど結果オーライってやつかねぇ) フーケは土のゴーレムにヒビが入った箇所を殴らせて壁に穴を開けると素早く中に入りました。ルイズとおとーさんが呆然としていると中からフーケが箱を持って出てきました。 「ありがとよ、お嬢ちゃん。お礼に土くれをくれてやるわ」 そう言うと土のゴーレムをルイズに向けて倒れさせました。咄嗟におとーさんがルイズと土のゴーレムに割って入り、ルイズは目を瞑りました。 ルイズが目を開けると空中にいました。タバサのシルフィードに掴まれて助けられていたのでした。 「ルイズ面白そうな事してるじゃない」 キュルケが上から声をかけます。 「キュルケ!!どうして??」 「あんなに大きな音してたら誰だって気がつくわよ。ね~、タバサ」 タバサは無言で頷くとシルフィードに命じてルイズを背中に移動させるとフーケを追跡し始めました。 「ちょっと、おとーさんを助けないと」 ルイズが叫びます。おとーさんは土のゴーレムの下敷きとなり埋もれていましたがタバサが冷静にいいました。 「おとーさんなら大丈夫」 キュルケも続けます。 「あなたの使い魔があれしきの事でくたばったりしないわ!それよりあんな目にあわせた盗賊を捕まえないとね」 ルイズが心配そうに振り返る中、三人は空から追跡するのでした・・・・
https://w.atwiki.jp/yaruoex/pages/205.html
【名前】 ルイズ へっぽこポケモン 【タイプ】 ノーマル/エスパー 【特性】 ゆうばく 【技:ねんりき、なきごえ】 【ステータス】 こうげきE ぼうぎょC とくこうB とくぼうB すばやさC 【備考】 東方のアリスと並び、やる夫の手持ちの可能性があったポケモン。 アリスと違い、こちらはまだ誰かの手持ちとしての登場もしていない(第七スレ目現在) 進化形がこの後出ないとも限らないので、ページを追加 AAすら登場していないので、この扱いです
https://w.atwiki.jp/sakuyataityo/pages/144.html
【Befor】 ____,. -―‐-- 、 / \ / ヽ \ / / \ \____, / / / ヽ ヽ ヽ__,ノ´ ,' / / / ヽ i \ \ | / i / | i ∨ ヽ. ヽ ! | | | \! ハ. ! ! 」 | |∨ | | レwリ`< V! // | | / | | | ィf伃テトミー ヽ /rえV /|/ | | | Vr少' |/ ヒソ ムイ あいつらのせいでおじい様は失脚したわ。 / 八 ', 、 ! | / __ハ. ', 人 | お父様もお母様もその立て直しで奔走して…… / /.......... ', ', -‐',. イ |\ / | ', ',>-、< V | ヽ 絶対文句言ってやるんだから!. / / / ̄ ̄ ̄`ヽハ ∨丕 ! { `ー ┴‐--、 | ノ | ... } ∨V} 人 \ 弋´ r' / Ⅳ.} / >―--、 _ノ \ V´ ̄ ̄ ̄`¨/ 人リ / \/ , <.【After】 ,. ' .ヽ / , 、 . , ' , / / ヽ . / / / . / . ../ ' | / | i 、 ', . /イ . . . / / , | { | | | | 、 l. ., . ' ., | { { |! ∨ { | | |! { ! | ! | | |! | | |{ ノ,ヽ{ 、! |∨ ト, | | | | | |Ⅵ!、T、 Tヾ } ∨` /ー/ }-!-/ | } | | |! | |_,ィ羊≧、 /イ / ,/ィ≦羊、}/ | } |{ | i . {イ! 廴,.ィ匕 }/ ´廴ィ七 斥 | ' { Ⅵ { ム r之こソっ r之こソ ' , , { もう、喋らないで…… | 从、 〉|ノ . . . . |! , {' . . . . }ノ / ,! .| |/ } `¨ |! ;! {| |! , /! ト、 消えてよ、お願いだから…… / | ム| |! ,.---、 |{ ;j/ ., | | .、 ,. ' | }\ j! ‘ ー ’ !! /イ , , \ / | | >/ . j' ィゝ'/ / .ヽ . / | | - 、r ┴、 ` ¨ ´,.-┴、, / \ . , /| |/// , ∨ 、 / { _ , . { //j }// / }! } { |/////ヽ , ! 、 ' /// // \ /,.-―-、 | |//////ハ | | ヽ /// //////ヽ/ _∧_ ∨! . . i |////////} / } ∨// //////// \ / }///∧ | {////////|/ / + 調教後 ┏──――――――――──―――┓│ 名前:【ルイズ】│l ステータス―─┳―――――――──────────────┓┗┤分類 │【奴隷】 ┣――――――┼─────────────────────┫ │体力 │【50/50】 ┣──────┼─────────────────────┫ │心 |【6/6】 ┣──────┼─────────────────────┫ │精神状態 |【従属】 ┣──────┼─────────────────────┫ │装備 |【なし】 ┣──────┼─────────────────────┫ │経験 |【有り(非処女)】 ┣──────┼─────────────────────┫ │調教 |【55/100】 ┣──────┼─────────────────────┫ │調教レベル .|【M:10 B:15 V:25 A:5】 ┣──────┼─────────────────────┫ |l アビリティ ─┴───────────────────―――――――――――┓ ┗┤なし ┗─────────────────────────────――――――─┛ ルイズ 地球人でワシズの孫娘。そのワシズは、地球側が敗北したため失脚したらしい。 実は作者がこの娘を”いぢめる”ために本スレを作成した。 なお、絶壁胸などの身体的特徴は成長させないと明言されている。 + メタ情報 実はワシズは宇宙人であるため、ルイズは宇宙人とのクォーターと言うことになる。 地球編14日目が初出。 ザンギャット帝国に文句を言うために密航を試みるが、スクデットに転送される。 スクデット侵略完了までに保護しないと・・・ スクデット編16日目第三学園で遭遇。『妹達』の12345号の能力でやる夫達に捕まる。 捕獲後調教室で一度やる夫と会話をするが、あまりの無知蒙昧かつ高慢であったため、やる夫のS心をすごく刺激した。 自身の膣と連動するオナホを仕掛けられ、不定期的かつ突然に快感が襲う調教を受ける羽目になっている。 (このオナホは解除するのを忘れたままになっているようである) 26日目の調教時に、「本音で答えろ」と言われた場合、 『捕獲時のルイズの人格』による「本音」が出るように羽衣狐によって催眠術がなされていた。 最終的には捕獲以前の人格をも壊され、淡い恋心を抱いていた相手の顔も思い出せなくなった。 + 主な悪行 祖父の権力を振りかざして好き勝手傲慢に振舞っていた。 勝手に避難所から出歩いて、はやてに窘められていた。 警護役であるはやての言うことをまったく聞かず、はやての心労を溜めた(地味に地球滅亡の危機の一因)。 フェイトの作ったホットケーキを気に入り度々作らせていたが、一度としてお礼を言ったことが無い。 それどころか「むしろ食べてあげるんだから感謝しなさい的」な態度で接していた(フェイトはよく分からないのでニコニコ対応したが、はやての心労が加速した) 地球侵略完了後、ワシズ失脚の文句(と言う名の逆恨み)を言う為にザンギャット基地の転送装置に密航。 その際、勝手に涼宮ハルヒを仲間認定し、強引に同行してハルヒのストレスを溜めた(ウェザードーパント暴走の一因) 勝手に同行したにもかかわらずハルヒやキョン子の言うことを全く聞かなかった。 スクデット第三学園に保護された後も好き勝手に振舞い、桜咲刹那に迷惑をかけていた。 とどめにやる夫に対しても傲慢な態度で応対したため、S気を刺激した。 やる夫の調教によって、過去の傲慢な自分に対して嫌気がさし、豹変したかのように従順な態度を取るようになった。 イジューレ温泉編で妊娠が発覚し、ボーイド編ではアーヴァロルに残留することになった。 お嬢様育ちなため非力で腕力はアコ以下なので雑用はできず、言うまでも無く家事も苦手。 それでもアコや友達になった美樹さやかから料理を教わっている姿が目撃されている。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/196.html
食事を終えて教室に移動する 生徒達は各々横に自分の使い魔を置いて授業の準備をしている ルイズも机に座り準備を始めた シュヴルーズは生徒達にお復習のつもりで淡々と魔法の四元素説明していく そしてそれぞれの元素をマスターする事によってドットからライン、トライアングル、スクウェアとランクを上げていく事も、魔法が無い世界の住人であるロムも理解することが出来た 「ではこの魔法を実際に・・・・、ミス・ヴァリエール、貴方にやってもらいましょう」 「ふぇ?私ですか?」 ルイズが指名された途端、教室がざわめき始める。 (なんだ?急に部屋の空気が・・・・) ロムが疑問に思う頃にはルイズが席から立ち上がり教壇に向かおうとする 「ルイズやめて、お願い」 キュルケが青い顔をしてルイズに言う 「成功させれば文句無いでしょ」 「でも貴女はゼロ・・・・」 「皆さん冷やかしはお止めなさい、ではミス・ヴァリエール宜しくお願いします」 この会話を聞いていたロムは閃いた (ふむ、どうやらゼロという理由がこれでわかるらしいな) 教壇に立ち、呪文を唱え触媒に杖を向けるルイズ。 その時、触媒が爆発し周りのものがぶっ飛んだ。 煙が明けるとシュヴリーズは気絶しており、ルイズはは真っ黒になりながらも平然と立っていた 「ちょっと・・・・、失敗しちゃった見たいね」 ルイズがそう言うと周りからブーイングが起こる 「何をやっているんだよー!」 「だからゼロのルイズにやらせたくなかったんだ・・・・」 「魔法の成功率ゼロのルイズ!これどうするんだよら!!」 (ケホッケホッ、成る程・・・、だからゼロなのか) ロムは納得した 「マスター、これで終わりだ」 授業の後、二人は罰として教室の片付けを命じられた ロムが言われるがままにテキパキと仕事をこなしたので思ったより早く終わった「あ~も~どうしていつも失敗しちゃうのよ!」 「マスターそんなに癇癪を起こすな。次は失敗しないようすればいいじゃないか」 「それが出来れば苦労してないわよ!」 どうやらそれなりに自覚はしているようである 「は~あ~、こんな事じゃ何時までゼロって呼ばれるわ・・・・、私これからどうなるんだろ・・・・」 そういってもう一つ深いため息をつく そんなルイズを見てロムが下を向いて語り始めた 「どんな夜にも必ず終わりが来る。」 突然雰囲気の変わったロムに驚くルイズ 「闇が溶け、朝が世界に満ちるもの・・・・、人、それを黎明と言う」 「な・・・、何言っているのあんた」 「つまりそういうことだ。今は後先が見えぬ状況でも、必ずそれを打破するきっかけが見つかるものだ。 今日の失敗を乗り越え、明日の成功の為に努力する。 それは魔法使いにでも言える事じゃないのか?」 「・・・・・・・・」 顔を上げて微笑むロム、確かにそうだ 今日失敗した事を明日の成功の為に反省すればよい。 確かにそうだ、確かにそうだが・・・・ 「あんた・・・・」 「ん?」 「ご主人に何説教しているのよー!!!」 「なっ・・・・!」 ルイズが突然の怒鳴り声に驚くロム、確かにロムの言っていた事は筋が通っている しかし自分は貴族。 ロムは平民でしかも自分の使い魔。 使い魔に説教される貴族なんて末代まで言えぬ恥である。 ロムは無意識にルイズのプライドを傷つけたのであった。 「あんた、今日一日ご飯抜きよ!でも雑用はしっかりやってもらうからね!」 そういうとルイズは真っ赤な顔で教室から出ていき、ロムだけが残された。 (う~む、前の戦いから取り入れたエネルギーは今日の朝のみ、その量も多いとは言えない。 流石に今日一日はキツいな) そんな事を考えながら食堂の前を通り掛かると 「あの~」 「ん?」 「今お一人でしょうか?」 後ろを向くとメイド服を着た少女、シエスタが立っていて自分に語りかけた 「ああ、一人だ」 「じゃあ厨房に来てくれませんか?料理長が呼んでいますので」 (料理長?何故俺に用があるんだ?) 不思議に思いながらもシエスタに連れられ厨房に付いたロム 「マルトーさーん!連れてきましたよー!!」 「おおー来たかー!そこのテーブルに座らせてやってくれ!!」 「はーい!では、ちょっと待っててくださいね」 言われるままに待っているとシエスタは焼き立てのパンと湯気のたったスープを持ってきた 「これ、食べてもいいのか?」 「はい、私達の賄い食の余りですがどうぞ」 ロムの質問に微笑みながら答えるシエスタ、この世界に来て初めて人の心の暖かさに触れた気がする 「有難い!では、いただくとする」 そういうと綺麗に食べて行くロム、うん、これこそ究極のパンだと心の中で頷く 「いやーいい食いっぷりだね兄ちゃん!全く俺はあんた見たいな人に飯を作りたいよ!!」 奥から男が現れる 「俺は料理長のマルトーって言うんだ!宜しくな!!」 「俺はロム・ストール、貴方がこの料理を?」 「ああそうだ!」 「感謝する」 ロムが礼を言うとマルトーは笑う 「わっはっは!いいって事よ!同じ平民じゃねえか!」 「平民?じゃあここにいる人達は皆?」 するとシエスタが答える 「はい、皆貴族様にご奉仕する為にここで働いているのです。 でも昨日平民が貴族様の使い魔になったって噂になったから皆心配だったんですよ」 「案の定シエスタがあんたが貴族どもの横で床下に座りながらパンにかじりついていたのを見ていてよ、それを聞いた俺は頭にきていたんだ!」 ロムはそのパンを作った人間が誰かを聞こうとしたがやっぱりやめた 「いや~それにしてもあんた立派な鎧を着ているな!」 「どこかの騎士だったのですか?」 「いや・・・・まあ、そんな感じだ」 異世界から来たなんて信じられないようなので言わないでおく 「それより、食事の礼をしたいのだが」 「そんなのいらんいらん!」 「いや頼む、一応の礼儀は突き通したいのだ」 「じゃあお皿を並べてもらいましょう。もうすぐお食事の時間ですし」 厨房から出ると授業を終えた生徒達が食堂へと入ってきて、その中で長いテーブルの上に黙々と皿を並べていくロム そこへ金髪の少年がバラをくわえながら複数の取り巻きと共に入ってくる 「なあギーシュ、結局君の彼女は一体誰なんだ?」 「ふっ、僕の心の中には特別な女性なんかいないよ。それぞれが僕の花なんだ」 ギーシュがギザっぽく取り巻きの一人の質問に答える するとギーシュのマントから紫色の小瓶が落ちる 皿並べを終えてシエスタと共に厨房に戻る途中のロムがそれに気付き拾う 「君これを落としたぞ」 ロムが声をかけられギーシュが振り向く、 (あ!この男昨日の!昨日はよくも・・・・ん・・・・?) ロムの持つ小瓶に気付くと顔に焦りが表れ始める 「君、それは僕のでは無いよ、勘違いしていないかい?」 「いや、確かに君が落としたものだ」 (ちぃぃぃぃ!平民を本気で殴りたいと思ったのは始めてだ!) 「あっ!その紫色の香水はモンモランシーが特別に調合したものじゃないか!」 「っということは本命はモンモランシーか!」 ギクっ!と焦りが更に顔に表れる そして横を見ると可愛らしい栗毛の女の子が涙を目に溜めてギーシュを見つめていた 「ギーシュ様、やはり貴方はあの人と・・・・」 「ち、違うんだよケティ。僕の心には何時も君が・・・・」 ばちん、と音がしてギーシュが頬を赤く腫らした後「さようなら」っと言って少女が走り去って行く 「まっ待ってケティ話を・・・・」 ギーシュが追おうとすると・・・・ 「待てぃ!!!」 「!!!???」 ギーシュと取り巻き、それにロムとシエスタが声の出場所に向くと強烈な光がありそこに誰かが立っていた 「一つの恋を通さず、平気で別の恋をする不純な気力。 人、それを『浮気』という・・・・」 「誰だ!?」 「貴様に名乗る名前は無い!!」 光が消えるとそこに立っていたのは腕を組んで鬼の様な形相をしたカールが目立つ少女であった・・・・ 「げぇ!モンモランシー!ちっ違うんだよこれは・・・・」 「あんたやっぱり他の女の子と会ったのね!喰らえ!乙女の怒り!彗星脚!!」 「がふう!」 モンモランシーの踵落としが炸裂する、ギーシュは無惨にも床に叩きつけられた そして少女は去っていく 「す、凄かったですね・・・・」 「・・・・・・・・何なんだ一体」 あまりの気迫にロムとシエスタは固まっていた、特にロムは色んな意味で固まっていた・・・・ 「とっとにかく厨房に戻ろう」 「待ちたまえ!」 一声出して立ち上がるギーシュ、凸は真っ赤になっている 「君のおかげで二人の女性の名誉が傷ついてしまった・・・・、どう責任とっつくれるのかい?」 どう考えてもお前が傷ついている 「それは君が浮気をしていたから悪いのだろう」 あっさりしたロムの反論に周りが肯定する 「ふっ・・・・、平民がこの僕に・・・・、よし、決闘だ!」「何・・・・?」 周りが突然ざわつき始める 「お待ち下さい貴族様!貴族同士の決闘は禁止されています!!」 シエスタがなだめるが 「これは貴族の決闘ではない。貴族と平民の決闘だよ。互いの名誉を賭けたね さあどうする?」 「・・・・・・・・」 果たしてロムは決闘を受けるのか!? (それにしてもモンモランシー、いつあんな魔法を覚えたんだ?)
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/318.html
「さすがは魔法学院本塔の壁ね・・・・。物理衝撃が弱点?あの禿のオッサン適当な事言って・・・・」 そういって巨大な2つの月の下で舌打ちをしたのは『土くれのフーケ』、今最もトリステインで有名な神出鬼没な怪盗である ちなみに土くれとは盗みの技からつけられたものであり、その一例にまず『錬金』によって扉や壁を土くれに変えて警備を無力化、 そして巨大ゴーレムによる力技で兵士達を蹴散らし白昼堂々とお宝を盗む 最後に犯行現場自分のサインを置いていく、こんな感じである そして今回もこのトリステイン魔法学院に安置されているマジック・アイテムを頂きに来たのであった 「せっかくここまで来たんだから何としてでも持ち帰りたい・・・・、ん?」 人の気配を感じたのかフーケは『レビテーション』を小さく唱え、宙を浮き静かに中庭の植え込みに消えた そして代わりに現れたのはルイズ、キュルケ、風竜に乗ったタバサ、そして二本の剣を抱えたロムであった 少し時間を遡る 「あんた・・・・その剣はなんなの?」 「見ればわかるじゃない、ロムへのプレゼントよ」 「・・・・・・・・」「・・・・・・・・」 ルイズ達が街に買い物に行ったその夜、修羅場の第2ラウンドがルイズの始まろうとしていた 「どういう意味ツェルプトー?」 ルイズが両手を腰に付け天敵キュルケを睨む そしてルイズの問い掛けにキュルケが悠然と答える 「だから、私今日、ロムが欲しがっていた剣を街まで行って買ってきたのよ」 「おあいにく様、使い魔の使う道具くらい主である私が揃えてあげましたから」 二人が虎と竜の如くにらみ合いを始める 一方ロムは (レイナもこんな風に他の女性と喧嘩していたな・・・・、それにしてもこれではまた決闘になってしまう! 早く止めなければ) 「なあ二人ともそろそろ止めにしないか」 「ちょっと!あんたまたこの女に尻尾を振る気!?」 ルイズがロムを睨む 「いや、そうではないが」 「ねぇロム?あなたはゼロが買ったボロい剣よりも 私が買ったこのピカピカで大きくて太い剣の方がいいでしょ?」 キュルケがロムの腕に大きな胸を押し付けながら言う デルフリンガーがカタカタ震えているが今は気にならなかった 「だ~れがゼロですって!それにそいつから離れなさいよツェルプトー!!」 「嫉妬はみっともないわよ?ヴァリエール」 キュルケが勝ち誇った感じで言った 「嫉妬?誰が嫉妬しているのよ!」 「そうじゃない、ロムが欲しがってた剣をあたしが難なく手に入れてプレゼントしたから嫉妬しているのよ!」 「誰がよ!そんな勘違いやめてよね!ゲルマニアで男漁りし過ぎたからトリステインまで留学してきた癖に!!」 その一言でここまでまで優位だったはずのキュルケの顔色が変わった 「言ってくれるわねヴァリエール」 「何よ、本当の事でしょ?」 キュルケの変化に気付いたルイズは冷たい笑みを浮かべながら挑発を続ける そして同時二人は手に杖に手をかけた 「いかん!二人とも止めてくれ!」 ロムは二人を止めようとした所で二人の間につむじ風が巻き起こり杖が吹き飛ぶ 出所はタバサであった 「室内」 タバサが淡々と言った ここでやったら危険だと言いたいのだろう それでもルイズとキュルケはにらみ合いを続けた 「ねぇ、このままでは埒があかないわ、決闘をして勝った方の剣をロムが持つことにしない?」 「いいわよ、負けた後に泣きべそかかない用に努力しなさいよ」 「それはこっちのセリフよ!」 遂に恐れていた事が現実になった事にロムは落胆した 決闘の場所は中庭の本塔前に決まり四人は部屋を後にした ロムも二本の剣を持って部屋を出ようとした時こんな声が聞こえた気がした 「・・・・御愁傷様」 「何故こうなるんだ・・・・」 「これが一番早く決まる」 「君はひょっとして楽しんでいないか?」 ロムの問い掛けにタバサが小さく答える タバサは風竜に乗って飛んでいるがロムはロープで本塔に吊るされていた 「いいことヴァリエール!あのロープを切ってロムを地面に落としたほうが勝ちよ。勝った方の剣をロムが使う。いいわね?」 「いいわよ」 キュルケの問い掛けにルイズは硬い表情で頷いた 「使う魔法は自由、ただし、あたしは後攻、ハンデよ」 「いいわ」 「じゃあどうぞ」 「頼むぞマスター・・・・、また顔の前で爆発なんて事はナシだからな」 ロムが静かに呟くと同時にルイズは短くルーンを唱え始めた そして呪文詠唱を完了させる、そして気合いを入れて杖を振った 「えーーーい!!」 呪文が成功すれば火の玉がでるはず・・・・なのだが杖からは何もでない しかし一瞬遅れてロムの後ろの壁が爆発した 爆風に少し巻き込まれる 「マスター!」 ロムの叫びが響いた、しかしローブが切れた様子がなかった 「あはははは!流石ゼロのルイズ!ロープを切らずに壁を爆発させるなんて器用ね!!」 キュルケが笑うとルイズがとても悔しそうな表情を見せた 「次は私の番ね、それ!」 既に詠唱を終えたらしく付けから突然巨大な火の玉『ファイヤーボール』が出てくる それは高速でロープに向かって行き、切り裂いた ロムは地面に落ちるが見事着地、その瞬間上からパチパチパチと小さく拍手なようなものが聞こえた (まさか彼女これを見たいが為にこんな条件を・・・・) 上を見上げたらその彼女は無表情でロムを見ていた 一方フーケは中庭の植え込みから一部始終を見ていた ルイズの魔法で壁にヒビが入ったことにも気付いていた 一体あの爆発する呪文は何なのだろうと疑問に思ったが取り敢えず今は目の前のチャンスを逃さない為に詠唱を始めた そして長い詠唱を終えて地面に向けて杖を振り薄く笑う 音を立て地面が盛り上がった 「残念ねヴァリエール!」 勝ち誇ったキュルケは大声で笑った。 ルイズは勝負に負けたのが悔しいのか膝をついてしょぼんと肩を落としている 「マスター・・・・」 ロムはそんなルイズの姿を見て複雑な気分になった 「さてダーリン、今すぐに縄を解いてあげるわ」 そう言って嬉しそうにロムに近づくキュルケ、その時であった なんとルイズの後ろから突然巨大なゴーレムが現れた! 「なっ・・・・・・・・」 「な、何あれ、きゃあああああ!」 キュルケが悲鳴をあげる、ルイズは恐怖まだ膝を地に付けており立てないでいた 「マスターー!!」 ロムは力技でロープを内側からちぎり、ルイズを飛び込みながらゴーレムに踏み潰される間一髪の所で救出する そして地面に引きずられる 「マスター大丈夫か!」 「ロ、ロム・・・・」 ルイズは恐怖で震えていた「タバサ!剣をくれ!ルイズを頼む!」 既にキュルケを救出していたタバサはコクッと頷き、ルイズを風竜に掴ませ、キュルケが買ってきた剣をロムに渡す ゴーレムは既に宝物庫の壁を破壊しており、その穴から細長い箱を抱えた黒いローブの人間が出てきた そしてローブの奥の顔の笑みが深くなった 「さあ行くわよ」 「逃がすか!」 ロムは思いっきり剣を黒ローブを纏った人間に投げるがゴーレムに防がれ剣は折れてしまった そしてゴーレムは突然砂ぼこりを起こして崩れ去り、収まったころには既に黒いローブは去っていた 残ったのは茫然とする四人と風竜 そして壁に刻まれていたメッセージ 『巨人の剣』確かに徴収いたしました 土くれのフーケ
https://w.atwiki.jp/sinnerei/pages/953.html
【作品名】ゼロの使い魔 【ジャンル】小説 【名前】ルイズ 【属性】魔法使い 【年齢】17歳と5ヶ月 【長所】虚無の魔法使い 【短所】色々と年齢相応とは見えない 【備考】平賀才人を召喚した直後の年齢が16歳で、それから20巻までで1年5ヶ月経過しているので17歳と5ヶ月 vol.1 修正 vol.3
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2259.html
前ページ次ページルイズ・キングダム!! 「おい、『血塗れ』ギーシュがまた決闘するらしいぞ」 「今日は何匹殺すつもりだろうな」 「ああ嫌だ嫌だ。無益な戦いは嫌だねぇ」 学院に嫌戦気分が蔓延していた。 すっかり放課後の風物詩になったギーシュと小鬼の決闘。 いや、決闘と言うより相変わらずの虐殺で、ヴェストリの広場は毎日のように血にまみれている。 夜風向きが悪ければ寮の中までも流された血の臭いが漂ってきて、窓を開けていられないほどだ。 そりゃあ誰だって嫌になるってものである。 <ルイズ・キングダム!!> あの決闘からはや五日。 すでに百匹近い小鬼がギーシュの杖の雫となって果てただろう。 「なのに何で……」 なんでこんなに増えてるのよ、とルイズは思った。 学院のあちこちに小鬼小鬼小鬼。 こうして昼食をとっている最中も、配膳の手伝いとして其処此処に目に付く小鬼達。 クロビスに連れられて決闘で死んでゆく数より多数の小鬼が学園中に増殖していた。 掃除する小鬼。 洗濯を手伝う小鬼。 使い魔や馬の世話をする小鬼。 女子生徒のペット兼召使になっている小鬼。 教師の専属で下働きをする小鬼。 塀の外でなにやら土木作業を進める小鬼。 ひょっとしたら生徒の数を超えているんじゃ無いかという小鬼が学院内を闊歩している。 「増えすぎじゃない? あと馴染みすぎ」 ――こんなもんでしょう。小鬼ですから―― いつもの「ぽやん」とした口調で、デザートのケーキを運んできたダッパ君が答える。 手伝いのお礼に余ったケーキをもらって帰って、クロビスにあげるのだと言う。 それから手伝いの代価としてもらえる残飯なども、彼等の大事な食料源らしい。 そう言えば昨日もメイドからエサをもらっている小鬼なんかも居た。 まるっきり近所のノラ犬が庭ネコみたいな扱いである。 やはり馴染みすぎている気がした。 しかし、そんな変化に戸惑っているのはルイズぐらいで、学院の住人達はダッパ君と同じぐらい気にしていない。 むしろ便利な道具が出来た程度に思っている様子だった。 確かに小鬼は文句も言わずによく働くし、基本的に自給自足だ。 見た目も愛嬌があってカワイイし。 ただし有料。 国民を奉公に出したお金で「新・古代魔神路地裏連合マジカル小鬼同盟横丁」は農地や牧場を作ったという。 ちなみにあれから既に三回ほど滅亡しているので名前がまた伸びた。 「でも随分儲けたのね」 ――『農地』と『牧場』で6メガゴールドかかりました―― 「ちょ、まっ、だったら転職所を作りなさいよー!!」 ――『転職所』じゃあ、ごはんたべられません―― 「ぐっ……そりゃあそうだけど」 これだけ増えた国民を食べさせるには、やはり生産施設は必要不可欠。 ダッパ君の正論に黙り込むルイズ。 この数日で気が付いた事だが、宮廷メンバーは小鬼の中ではかなり知能が高い。 他の小鬼は人語を解するものの人の言葉は喋れないのでキィキィ言ってるだけだし、 言われた事を素直に実行する程度の知恵しか持っていないようなのだ。 尤も雑用に使うだけならその程度が理想的なのだけれど。 また、(モークを除いて)言語を操る小鬼宮廷の中でもダッパはかなり知恵が回るようで、 召使という官職にありながら宮廷の参謀的な役割をこなしていた。 基本ひらがな喋りのクセに。 だからルイズの、そしてクロビスの要求でも理屈に合わなければ平然と正論で拒否する。 むしろ長年クロビスと付き合っていて手馴れた対応なのである。 気が強くて素直じゃない。打たれ弱いくせに立ち直りは早い。 実はキャラが被っているルイズとクロビスなのだった。 「それにしても……これだけの数でかかれば、流石にギーシュのゴーレムにだって勝てるんじゃないの? なんで全国民動員しないのよ?」 ――かてるか、っていうのはビミョウですけどね―― 数百匹いても勝てると言い切れないらしい。凄まじいまでの弱さだった。 ――いちどにつれていける『配下』のかずは、そのひとの『器』できまるんです―― 「器って何よ?」 ――『魅力』とか『才覚』のたかさです。クロビスさまだと36人ですね―― ギーシュのゴーレムは7体まで操れるので、一体あたりで約5匹が襲い掛かる計算。 戦力実に5対1だが、小鬼の戦いっぷりを思い出してルイズは冷静に判断する。 「無理っぽいわね。今日も無駄死にしちゃうのかしら?」 ――まぁ、しんぱいしなくても、もうすぐネをあげるころですよ―― 「音を上げるって? クロビスが?」 あの立ち直りの早い使い魔国王が音を上げるというのはあまり想像できないルイズ。 首を捻りながらデザートのチョコレートケーキを食べ終えた頃、食堂の入り口からざわめきが聞こえてきた。 「お、おい、『血塗れ』ギーシュだぞ」 「嫌ぁ……『血塗れ』ギーシュ先輩よ」 「うわぁ。こっち来た」 「くわばらくわばら」 潮が引くように人がそそくさと去ってゆく。 現われたのは他でもない、クロビスが連日決闘を挑んでいる相手・ギーシュである。 「僕は『青銅』のギーシュだ。血塗れなんて二つ名じゃない!」 「ひっ、ひいぃぃぃ、おゆるしぃー!」 ギーシュがキッと睨むと小太りのクラスメイトが這うように逃げ出す。 いまや学院でギーシュの名は死と残虐の象徴となっているのだった。 「ミス・ヴァリエール、話がある。少々時間を割いて欲しいのだが」 「お、おい、『血塗れ』ギーシュが今度はゼロのルイズを血塗れにする気だぞ」 「やっぱり恐ろしい人ね……ヴァリエールみたいな大貴族に平気で手を出すなんて」 「そこは『血塗れ』だからな。ヤツにとって人の命なんて誰だろうとゴミ同然なのさ」 こそこそと話す生徒達。 教師までもが青ざめた顔で様子を窺っているが、誰もギーシュを止めようとはしなかった。 だが、そこで恐れて引くようなルイズではない。 立ち上がって真っ向からギーシュのブルーアイを見据え、答える。 「良いわよ、何処で話しましょうか?」 「……こっちだ」 ギーシュに先導されて食堂から出てゆくルイズ。 生徒達は怯えつつも興味深そうに見ていたが、ギーシュが振り返ってそちらを見ると誰もが首をひっこめた。 これなら誰も追っては来ないだろう。 ついて来ているのはダッパ君1匹。 だが学院内には無数の小鬼が住み着いているのだ。 いざとなれば彼等の力を借りて立派に戦おうとルイズは決意していた。 「頼むミス・ヴァリエール! あの小鬼に決闘をふっかけるのを止めさせてくれ! このとーりだ!」 そして人気の無い場所に来た途端、土下座されてしまった。 「はい?」 「もう嫌だ! 僕は『青銅』のギーシュだぞ! それなのに『血塗れ』なんて名で呼ばれて!」 「良いじゃない。強そうで」 「良いもんか! 女の娘達には恐がられて、友人達にも避けられて! しかも小鬼を愛玩動物にしている娘達からは悪逆非道のオーク鬼かトロール鬼みたいに見られて!! ってゆーかそっちが鬼じゃないか! 僕が何をしたってゆーんだい!!」 そりゃあどっちが鬼かと聞かれたら小鬼の方が鬼に間違いない。 地面にうずくまったままヨヨと泣き伏すギーシュ。 確かに、食堂でのあの周囲の反応は嫌だろう。 毎日の食事も周りの視線が痛いので部屋にもっていって食べているぐらいだ。 そしてギーシュも知らない事だが、実は小鬼に同情的なコック達によって彼の食事にはゾウキンの絞り汁が入れられていた。 どこのOLの嫌がらせだか。 「強いとか恐いとか思われても何も良い事なんて無い。 平穏な学園生活と温かな友人達がとんなに大切なのか、僕はあらためてわかった。 小鬼を秘薬調合の助手に使っているモンモランシーは僕を見て睨んでくるし、 ケティは僕を見て逃げ出すし……昨日は靴の中にゴキブリが入れられてたし……」 「あ、あの、よく判らないけど、小鬼がやったワケじゃないと思うわよ、そのゴキブリ」 「判ってるよ。彼等は平和的で穏健な生き物だ。同族をたくさん殺したこんなボクにもワケ隔てなく接してくれる。 あとゴキブリとか美味しく食べるし。彼等」 「―――それは知らないでいたかった事実だわ」 小鬼は何でも食べる。でもよくお腹をこわす。そんなイキモノ。 戦いは貴族の本分だが、ギーシュと小鬼が戦っているのは子犬をゴーレムで蹴散らしているようにしか見えない。 そのくせクロビス達はちゃんとナイフや木の棒で武装しているので、もし無抵抗になればギーシュの方が危ない。 その結果、彼は望まぬ殺戮に身を染めて、他人から『血塗れ』と恐れられる境遇になってしまったのであった。 哀れ。 「頼むよミス・ヴァリエール。あの小鬼はキミの使い魔なんだろう? このとおり、小鬼達を殺した事も決闘をしかけた事も謝る。後生だからあの小鬼を止めてくれ!」 額を地面にすりつけて懇願するギーシュに、ルイズは戸惑いながら手を伸ばして言った。 「顔を上げて、ギーシュ」 「ミス・ヴァリエール……」 「大丈夫―――努力だけはしてみるわ」 「へっ?」 「ぶっちゃけると、アイツ私の言う事なんてあんまり聞かないから。 もし止められなかったらゴメンねギーシュ。 大丈夫よ。別に死ぬわけでも無いんだから。ファイト!」 「ミッ、ミス・ヴァリエェェェェェェルウゥゥゥゥゥゥゥ!」 ギーシュ・ド・グラモンの悲痛な叫びがコダマする。 ルイズはそそくさとその場を後にして教室へ向かった。 だってホントに自信なかったのだ。クロビスに言う事を聞かせる自信が。 それに午後の授業も始まりそうだったし。 後に残されるのはorzな『血塗れ』のギーシュ。 ――まぁまぁ。クロビス様はボクがせっとくしますから―― ポンポンと、地に伏した男の肩を優しく叩いてダッパ君が言った。 で、その日の決闘からおこなわれなくなったという。 ギーシュがダッパ君に心から感謝したのは言うまでも無い。 かなりマッチポンプっぽいのだが。 おまけの用語解説コーナー『百万迷宮の歩き方』 【平和的で穏健な生き物】 小鬼にも色々な性格の者が居るし、中には極悪非道の誘拐犯『黒襟巻』なる犯罪集団も居る。 そもそも百万迷宮の小鬼は鬼族の奉仕種族として人類圏と敵対している。 人間と仲良く暮らしている連中も居るには居るが、ホントはあまり平和的な種族ではない。 とは言え基本的にはそれほど悪意のある種族では無いし、比較的温厚。 単にボーっとしてて何も考えてないダケとも言うが。 【同族をたくさん殺した】 小鬼を支配している種族である巨鬼(オーガ)の主食と好物は小鬼。 人食い鬼とか呼ばれるクセに人間より小鬼の味が好きだと言うのだから困ったモンである。 仲間を食われたぐらいの事を気にしてたら小鬼人生はやってられないらしい。 よくよく考えると、小鬼と言うのは実に神経太い種族だと云う事がわかる。 【ゴキブリとか美味しく食べる】 生命力と繁殖力、そしてなによりその外見と動きによって嫌われているゴキブリだが、 自然界では栄養豊富で美味しい餌食として各種動物さん達から大人気とゆー事実。 そもそも現代のようにゴキブリが全盛期を迎えているのは、 彼等を捕食せず、他の動物から身を守れる『家』と言う物を作った人類との片利共生に原因がある。 百万迷宮の話では無い。これはキミ達の前に厳然と存在するリアルの話なのだ。 ただしよく噛んで食べないと胃液の中でも生き残るって都市伝説があるんだゼ、やつら。 前ページ次ページルイズ・キングダム!!
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8557.html
「ドラゴンクエストモンスターズ+」よりスラおを召喚。 ゼロのルイズと魔物の勇者-01 ゼロのルイズと魔物の勇者-02 ゼロのルイズと魔物の勇者-03 ゼロのルイズと魔物の勇者-04 ゼロのルイズと魔物の勇者-05 ゼロのルイズと魔物の勇者-06 ゼロのルイズと魔物の勇者-07 ゼロのルイズと魔物の勇者-08 ゼロのルイズと魔物の勇者-09
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/6947.html
前ページ次ページルイズとヤンの人情紙吹雪 猛ダッシュ! ずざざざぁ~~~~~~~。 「ゼェッゼェッ……な、なんとか間に合ったわね…」 ルイズは肩で息をしている。大層、疲れたみたいだ。 一方のヤンはケロッとしている。 呼吸の乱れはおろか、汗の一滴もかいていない。 「ハァハァ…あ、アンタ結構体力あるのね……あんなに走ったっていうのに…ハァ…ゼェ……」 「ん~~まぁーな その気になりゃもっと速ぇーぜー 眼ン球に写んねーくらいにはよォーー……ククッ」 「ハァ… はいはい…いいから入るわよ」 ヤンのいつもの冗談と聞き流してルイズはヤンを促す。 スルーされたことにヤンもさして関心を見せず、二人は塔に入る。 塔はどうやら教室であり、いわゆる大学の講義室のようになっている。 中には生徒達と共に、大小様々な使い魔と思しきモノ達がいた。 入った瞬間、学生達の視線が二人に纏わりつく。 その視線は明らかに侮蔑と嘲笑が込められていた。 教室のあちらこちらからクスクスと哂い声が聞こえてくる。 (……………ん~~~? なんだ? ムカつくなコイツら) ヤンは不快だったが、ルイズは何事も無かったかのごとくスタスタと歩いていき席に腰掛けた。 ルイズを早足で追いかけ問いかける。 「おい、ルイズ いいのかよコイツら?」 「…なにが?」 シレッと答える。 「なにがって……オメェ気付いてる? なんだかバカにされてるみたいよ? 俺ら」 「………こんなの…気にしたことも無いわ。 アンタも無視しなさい……」 ルイズは無表情に言い放つ。 しかし、ヤンは彼女の握り締められた両の手が僅かに震えているのを見ていた。 「……ふーん まぁイイけどな……」 ヤンもそれ以上突っ込まず、彼女の隣に座る。 (…こういうのには慣れっこってコトか……確かコイツ、「公爵家の令嬢」なんだったよな? えーと、公爵っていえば… ……ドンぐらい偉いんだっけ? あーーーー……まぁ偉いんだろうな そんな家のヤツが何でイジメられるんだ? 貴族様も大変だなーー) ルイズに対する嘲りの態度が強まったのは、ヤンという平民を召喚してしまったせいなのだがヤンには関係の無いことだった。 ヤンはぽけーっとしていたが、ふと自分に向けられている視線に気付く。 他の連中とは少し質が違う視線だ。 視線の主は1匹と2人。 1匹はフレイム。こちらを警戒し脅えているようだ。興味ネー、シカトだ。 1人はその主、キュルケ。使い魔の気苦労も知らず、熱のこもった視線を投げかけている。うむうむ、愛い奴だ。ウインクでも返してやるか。 お!向こうもウインクした。うむ、愛い奴だ。いずれタップリ可愛がってやるか。ぐふふ。 そして最後の1人はキュルケの隣に座っているメガネをかけた青髪の少女。……こいつは……俺を警戒してる…のか? 俺に「気付いて」る? …まさかな…ばれてる筈がねーー……正体隠すために性欲も食欲も我慢してんだからよォー。 だが……フレイムのバカと違ってこっちは、要注意ってとこか…。 まぁ脅威ではネーな。全然。 そんなことをヤンが考えていると、一人の中年女性が教室に入ってた。 見るからに温厚そうな、ふくよかな人物。 彼女の名はシュヴルーズ 。 学院の教師を務めており中々に人望厚い人物である。 二つ名を「赤土」といい、その名の通り土のトライアングルメイジだ。 シュヴルーズは教壇に立つと、おもむろに生徒達、使い魔達を見渡す。 「みなさん 春の召喚の儀式、成功おめでとうございました。 こうやってみなさんの使い魔を見るのを、毎年とても楽しみにしているのです」 にっこり微笑むシュヴルーズ。 「先生! ルイズはズルしてまーす! 召喚に失敗して平民を雇ってまーす!」 小太りの少年が元気良く発言する。 「ミスタ・グランドプレ そのようなことを言うものではありません」 シュヴルーズは諭すように叱責するが効果は無い。 「おい、ルイズ! 魔法が出来ないからって金で解決するなよ! 平民なんか雇って恥ずかしくないのか!」 教室中の生徒達がクスクスと哂う。 今まで黙って耐えてきたルイズはとうとう堪えきれなくなった。 勢い良く席を立ち上がり怒鳴る。 「違うわよ! 召喚は成功したわ! 出てきたのがコイツだっただけよ!」 隣に座るヤンを震えた手で指差すが、当のヤンは鼻をほじって興味無さそうにだべっていた。 その姿にルイズはさらなる恥と怒りで顔を赤くする。 今度は生徒達もあからさまにドッと哂いだすのだった。 「あははははは! 嘘つくなよ、ゼロのルイズ! どう見たってダメダメじゃないか! ゼロなんだから成功するわけが…フガッ!?」 先頭を切ってルイズを嘲っていた太っちょの口を突然、赤色の土が塞ぐ。 「学友への悪口雑言は許しません あなたはそのままで授業を受けなさい。 みなさんも、これ以上は許しませんよ いいですね?」 教室が静まり返る。 「では授業を始めましょうか。 まずは4属性の……」 浮き上がったチョークが黒板に文字を綴っていく。 授業は粛々と進んでいった。 ヤンは爆睡していた。 仕方が無かった。 だってヤンは授業とかが大っ嫌いなのだから。 だから、いつの間にかルイズが教壇の前に出て行って錬金をして大爆発を起こすなんて知りようが無かった。 キュルケが紙をくしゃくしゃにして投げ飛ばして、必死にヤンを起こそうと試みたがダメだった。 最終手段とばかりに小さな火炎球を生成しようとした。瞬間。 どごーーーーん 身を起こしていたキュルケは吹っ飛んで頭を強打。気絶。 一番近くにいた教師のシュヴルーズも全身を強打し突っ伏していた。煙が出ている。 同じく爆風が直撃したヤンは逆さまになって、かつて机や椅子であった瓦礫の山にめり込んでいた。 足が二本、キレイに突き出ている。 芸術的ともいえる刺さり方だ。 「うおぉぉぉ! スザーーーンヌ! 僕のスザンヌゥゥゥゥゥゥ!」 「いやぁ! だめぇ! わたしのホイットニー食べちゃらめぇぇぇ!」 「キャサリーン!」 「きゃあぁぁぁ! ディラン! しっかりしてぇーー!」 他にも多くの生徒が犠牲になり、爆風と爆音で混乱した使い魔達が暴れだし教室は混沌とした。 ルイズは落ち着いた様子でハンカチを取り出し顔の煤を拭っていた。 衣服はボロボロだ。出るところが出ていれば中々に官能的であったろう。 「ちょっと失敗しちゃったわね」 澄まし顔で呟いた。 「ちょっとじゃねーーーーーー!!」 「人格疑う!」 「どう見ても大惨事だろが!」 教室中から突っ込みの嵐だった。 ルイズは爆発の後、せっかく呼んだ使い魔に死なれては堪らないと慌てて瓦礫に突き刺さったままのヤンを救助した。 なにせ人生で初めて成功した魔法の証なのだ。 今のルイズを支えている矜持は、栄誉あるヴァリエールの血統ということとヤンを召喚できた、というこの二つだけ。 意識を取り戻したシュヴルーズはルイズに教室内の清掃を命じた。 魔法を使ってはならないと厳命したが、魔法を使えないルイズには意味の無いことだ。 負傷した者達(ヤンやキュルケを含む)とシュヴルーズは医務室に運ばれていった。もちろん授業は中止である。 今、ルイズは一人で教室を清掃していた。 箒で床を掃く。 ゴミを運び出す。 代わりの椅子などを運び入れる。 亀裂が入り破損した床、壁に石膏を塗りこむ。 一人で永遠、この繰り返し。 ひ弱な少女には過酷だった。 ルイズの目には涙が溜まっている。 重労働に対してのものではなかった。 不甲斐ない自分に対しての涙だった。 魔法が使えた。出てきたのはやる気を見せない平民の使い魔だが、召喚できた。できたのだ! 自分に転機が訪れたのではないか。ひょっとしたら他にも魔法が使えるようになったのではないか。 そう思って、シュヴルーズに錬金をするよう使命された時、固い決意で望んだのだった。 しかし…。 結果はいつもと同じだった。 いや、気合を入れて望んだ分いつもより悲惨なことになってしまった。 爆発に巻き込み多くの人を、特に自分の使い魔にまで怪我を負わせてしまった。 「……私って…最低だわ……」 雑巾を持って床を這いずり回って掃除する。 貴族であるにもかかわらず、こんな平民じみた惨めな姿が今の自分には丁度いい。 疲労も空腹も忘れて、ルイズは嗚咽し自嘲するのだった。 「………さい………なさい……起きなさい」 声が聞こえてくる。 その声は良く知っている者の声だ。 声に導かれ、ヤンは目をゆっくり開けていく。 「う……うぅ……こ、ここは……?」 辺りを見回す。 すぐ側で自分を見下ろしている男を見つけた。 長髪でメガネをかけ、白いスーツに身を包んだ男。 ヤンはその男を知っていた。誰よりも良く知っていた。 「あ、兄ちゃん!? 兄ちゃんじゃねぇか!」 その男は自分の兄、ルーク・バレンタインその人であった。 「そーです おまえの兄ちゃんのルークだよーーー。」 「本当かーー 本当に兄ちゃんかーーー? 本当の兄ちゃんならこれが出来るはずです。 徳川家康のモノマネーーー」 「コンバンワ 徳川家康です」(清水ミチコ風に) 「うわーーい 本当に兄ちゃんだぁーー」ブリブリ 兄弟は諸手をあげて抱き合う。だがその顔には全然、再開の喜びなど無さそうで。 むしろ視線は虚ろでやる気の欠片も感じられない。 「ところで兄ちゃん 頭についてンの何?」 「ひゃーー 良く気が付きましたね これはワンちゃんです とてもカワイイですね。 お兄ちゃんがなぜこんな姿になってしまったのか知りたいですか?」 「イラネ」ブッ パーンパーンパーン ブシャァーー バタ 屁をこいて否定したら銃を眉間に撃ち込んで来た。実の弟に3発も。 「嘘です すいません。 死にたくないので教えてください」ムクリ 「わかりました 殺しません。 お兄ちゃんはガンダールブの精です」 「……ハッ?」 「アーカードにフルボッコにされてワンちゃんの餌にされたのです。 その後不思議な力でガンダールブの精になりました」 パーンパーンパーンパーン ブシャーーー ドサ あまりにバカなことをイキナリ言うので4発ほど撃ってみた。 全部眉間に当たったぜ。銃がどこから出てきた何て野暮は無しだぜ。 「テメェーー明らかに説明飛ばしすぎだろうがーー!」 「すいません。 死にたくないので説明します。」ムクリ 「わかりました。 殺しません」 「単行本全10巻の本編の後ココに来ました。 終わり」 「短けーーーー!」 「えーー だっていいじゃないの マンガ読んでくれれば理解できることだし」ブッ 「そう言われればそうですね」ブッ 「弟よ というわけでオマエはガンダールブの使い手です。」 「ガンダールブの説明はどうした」 「言えるかバーカ。 兄ちゃんにいえることは只一つ。 オマエは一生桃色少女によって騒動に巻き込まれ続けるのだ」 「え、えーーーーーーーーー! もう確定事項なのか!? これから一生あの馬鹿女に振り回されるのか!?」 「……まーね」 「…殺す 殺すしかねぇ! 犯って殺ってヤリまくるしかねぇ!」 「うそ! うそ! 今のノーカン! なし!」 「あー? なに慌ててんだよ? 別にルイズの一人や二人殺したって兄貴に関係ねーーだろ」 「兄ちゃんはガンダールブの精なのです ガンダールブはあの子を守るんです そしてオマエはガンダールブ。 弟よ バレンタイン兄弟がルイズちゃんを 守りますとも。 さぁ現世に帰れ! さっさと帰ってルイズちゃんを慰めろ! そして大切にしろ! 元気でな!」ドガッ ルークに蹴り飛ばされ、突如落下感に包まれる。 「う、うお! ちょ、待てぇーーーーあ、兄貴ィィィィィィィ! 全然納得いかねぇェェェぞォォォォーーーーーーーー!」 ヤンの視界は静寂の暗闇に染まった。 ガバッ! 「ッ! …………。 …………………」 ヤンは飛び起きて、辺りを見回す。 そこはルイズの部屋だった。 外傷が殆ど見当たらなかったヤンは軽い診断を受けたあとルイズの部屋に運ばれたのだった。(医務室が怪我人でごった返してしまったため) ……今のは何だったのだろうか? 只の夢だろうか。 兄のルークが夢に出てきてガンダールブがうんたらかんたらと。 ……訳が分からない。だが妙なリアリティがあった。 それは確かだ。 それに兄は夢でルイズを守れだの慰めろだのと言っていた。 自分の知っている限り、兄はそんな慈善家ではない。 言うわけが無いのだ。 今までの兄なら。 …気になった。 (…まさか兄貴が夢枕にたってお告げとかよぉ~ あるわきゃねーよなーー? ……でもなーーーーあーーでもなーーーー あーーちくしょーー) のそりとベットから降りる。 兄貴が言ったかもしれねーから仕方ねー。 ぶーたれ思いつつヤンの足取りはルイズの匂いに向かって歩き始めていた。 ルイズは未だに教室の掃除と修繕に尽力していた。 ルイズ以外誰もいない教室で独り、目を泣き腫らして黙々と作業をこなしていたのだった。 心はあらゆる自虐的な感情で埋め尽くされていた。 これが終わったら退学届けを出そう。 実家に帰って誰とも会わず静かに余生を過ごそう。 本気でそんなことを考え始めていた時、背後でコンコンっとノック音が響いた。 振り向くとそこにいたのは黒尽くめの男。 自分の失敗魔法で傷つけてしまった自らの使い魔、ヤン・バレンタインであった。 「よっ」 片手を軽く挙げ挨拶してくる。 「ヤ、ヤン!? も、もう傷は大丈夫なの!? ……い、医務室にいたほうがいいんじゃ…ない…の……?」 ルイズはまともにヤンの顔を見ることができなかった。 よほど泣いたのか、言葉は若干しゃくり上がって蚊が鳴くような小さな声だった。 それを見たヤンは、しばし思案した後……。 「バーカ テメェに心配されるほどヤワじゃねー」ゴンッ そう言ってルイズの頭を小突いた。 「い、痛ッ!」 「ほれッ さっさと片付けるぞ」 ルイズの尻をバシッと叩くと、ヤンはさっさと机を運んだりし始めた。 「ちょ、ちょっと! レディのお尻叩くなんてどういうことよ!」 「うーるせーな たいしたケツでもないだろーがよ 言ってねーで手ぇ動かせ」 ルイズはむぅっとした顔で何か反論したげだったが渋々、作業を続けた。 そして驚いた。 ヤンは大きめな机やら何やらを片手でひょいひょい持ち上げ、まるでスキップするかのような軽い足取りで運んでいるのだ。 見る見るうちに整然と整えられていく。 今までヤンの言っていたことなど冗談として聞き流していたルイズだが、今はあんぐりと口を開けポカーンとしていた。 (す、すごい…! アイツってあんなに力があったの!?) 自分の使い魔の力に嬉しさが込み上げてきたが、それはすぐに別の感情に塗りつぶされてしまった。 優れていた使い魔を傷付け、ろくに魔法も使えない自分への侮蔑。 「………たでしょ…」 「あ?」 ルイズの呟きにヤンは一瞬、彼女を見やる。 「………………軽蔑…したでしょ………これがゼロのルイズの由来よ……魔法の成功率が0だからゼロのルイズ……言いえて妙よね…………… アンタが寝てる間に錬金の魔法をしたのよ……そしたら大爆発で……先生も…アンタも…みんなを怪我させて……偉そうにしててバカみたいねよね私…」 視界が歪む。また涙が出てきた。 言っているうちに自らへの悪感情が膨れ上がる。悪循環だった。 ルイズの独白をヤンは作業を続けながら黙って聞いていた。 「……なんとか…なんとか言いなさいよ! ……偉そうにしてた御主人様が魔法も使えないダメ貴族だったのよ!? 言いたいこととかあるでしょう! ……それとも、もう口も利く気も失せたかしら…? …当然よね 私みたいn「うるせーーーーーーーーーッ!!」 ヤンが突然、叫んだ。ギリギリギリギリィーーっとこちらを睨んでいる。 ルイズは涙で真っ赤になった目を見開いて驚きのあまり固まってしまった。 「ごちゃごちゃ言ってねーで手ぇ動かせっつったろーーが! それとも何か!? 俺様に罵って殴って、そんでもってもっとスゲーことして貰いてぇのか!? 後で望みどーりしてやっから今は手ぇ動かせ! だいたいテメェー魔法使えてるだろが! テメェがここを爆破したお陰でこんなザマなんだろ? 俺をここに召喚したのは何処の誰だよ! ったくよぉ それで『私はゼロなんですぅ』って バカだわ、オメー アホ マヌケ オメェの母ちゃんデベソ丸出し。 理解できたか? 頭はスッキリ? ルイズ『ちゃん』は魔法使えましたねぇー 良かったでちゅねー メデタシメデタシ ちゃんちゃん」 ヤンは言うだけ言うと再び背を向けて仕事に戻った。 ルイズがぐぢぐぢ気に病んでいたことなど、まるで興味無しという思いがありありと伝わってくる。 ヤンの怒涛の「口」撃にすっかりタジタジになってしまったルイズ。 悪口も大分言われたようだがその部分には少しも反論せず、俯き加減で言われたとおり箒掛けを再開する。 だがそれでも言わずにはいられなかった。 「でも……やっぱり、まともな魔法は何一つ使えないし…アンタを傷付けちゃったし……」 ぐぢぐぢするルイズにヤンはとうとう何かが切れた。 「よぉーし、わかった! ルイズ! テメェーに元気が出るまじないをしてやる! 目ぇ瞑れ!」 ルイズはえッっと逡巡した。 だが気が沈んでいる今は、おとなしく言われたとおりにするのだった。 目を瞑る。 すると頭を掴まれ唇に何かが押し付けられた。 この感触は知っていた。既に三度目だ。 滑る舌がルイズの唇と歯をこじ開け侵入してくる。 驚愕したものの、今回はさして抵抗しなかった。 心が折れていたこともあるが、気持ちイイという感覚も少しだが生まれてきていた。 なんだか温かくて、その温もりが心地好くて、ルイズは完全にヤンに身を任せていた。 やがてヤンの舌が引き抜かれ、唇が離れる。 ルイズは頬を染めてボーっとヤンの顔を眺めていた。 ヤンの唇が、温もりが離れていくのが少し寂しいと感じた。 「どぉーだ 元気出たろ?」 ヤンが不敵な笑みでルイズを見下ろす。 ルイズは思わず、「うん」と言ってしまいそうになりハッと我に返った。 「な、なな何すんのよ馬鹿犬ぅぅ!」 口を腕で隠しながら、顔を茹蛸にして凄まじいスピードで後ずさる。 「ナニって… おまじないだよ おまじない」 「ア、アンタねぇ! これ、もう三度目よ!? 乙女の唇をなんだと思ってるのよ!!」 「うるせーな オメェがグダグダ言ってッから悪ぃんだよ オマケに今回はオメェも抵抗してないじゃん? いよいよ癖になってきたかぁー?」 ニィィィィィィィっと口の端を吊り上げて哂うヤン。 「ア、アアアアアアアンタねぇーーーーーーーーーーーーーーーー!」 恥と怒りと、若干本音を当てられたという照れで顔を赤く染め上げたルイズは、満身の力を込めた拳をヤン目掛けて振り下ろす。 ヤンの顔がグシャァアっという鈍い音を立てて崩れ落ちる。 「……テ、テメェ……ちっとは手加減しろっつーの……」 「ううううううううるさいわねッ! わ、私にあんなことしておいて命があるだけマシと思いなさい馬鹿犬!!」 肩を震わせながら、鼻息荒い。 だが彼女を今、支配している感情は怒りだけではなかった。 「けっ 調子出てきたみてーじゃん?」 ヤンはのろのろと立ち上がり、盛大に垂れ流している鼻血を手の甲で拭うと再び背を向け、残った作業に精を出すのだった。 ヤンの働きっぷりを怒りの表情で睨んでいた彼女であったが、数分も経つと落ち着いてきた。 そして、ふと思う。 (…ひょっとして…慰めてくれた?) 魔法が使えただろう、と。 アイツは自分にそう言ってくれた。 それにしても、と思う。 もう少し言い方とかやり方とか…あるだろうに。 気付くと、ルイズの中の黒い感情は、いつものヤンとのドタバタの中に霧散していた。 (あったかかったな…) 自分の唇をつッとなぞる。 ガタガタ。ゴトゴト。 今もかったるそうに、しかし凄まじいスピードで残骸やらを片すヤンの背中を見ながらルイズはボソッと呟く。 「……ありがと」 何かが聞こえてヤンは振り向く。 「あ?」 「何でもないわよ! さっさと片付けるわよ!」 へーへーと気だるそうに生返事するヤン。 ルイズの顔はいつもの偉そうな、しかし明るい表情をしていた。 前ページ次ページルイズとヤンの人情紙吹雪